集中空間構築論

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※2008年10月3日の記事を加筆・改訂したもの。

以下、まわりに影響されずに集中することができる空間を構築する方法論について述べる。

 受験生にとって集中できる場所を探すのは意外に簡単なことではない。ほとんどの受験生はおそらく一番集中できる場所として自習室をあげるのではないだろうか。もちろん、当方も受験生時代に自習室を重宝していたので、それに関して異論はない。

 確かに自習室は集中できる空間である。しかし、秋以降予備校では自習室の利用者数が急激に伸びる。センター試験等の試験日が近づくにつれ、自習室の席が取れないこともある。自習室(図書館等の公共施設も含む)・自宅以外で勉強するとなると、喫茶店やファミレスぐらいしかない。自習室が利用できない状況下では、喫茶店やファミレスが自習室に匹敵するくらい集中できる場所になればと願ってやまないだろう。当方も受験生のときはそのように考えていた。

 このような願望を現実にすることができることをここでは示したい。何もファミレスや喫茶店に限定することはない。工事現場や、ガヤガヤと喋ってる教室、駅のホーム等、受験生は勉強する場所を選んでいる暇はないのだから、どこでも集中できることはかなり望ましい。では、どうすればそれができるのか。
 
 それを示すために雑音について少し考えてみたい。

 とにかくこの世の中は雑音に囲まれている。喫茶店・ファミレスに行けば、女子高生やカップル大音量で会話している、ということを想像するのは難しいことではない。メニュー聞かれるは、食べる音はするは、会話はうるさいは、集中できる環境だとお世辞でも言えない。これは自習室にもあてはまることだ。参考書をめくる音、ペンの書く音、隣のやつのぶつぶつ声、室内を歩く音、椅子の音など雑音にあふれている。
 
 このように考えると雑音が悪者のように思えて仕方ない。雑音などこの世から消し去ってしまえばいいのでは、とさえ思ってしまう。しかし、本当に雑音は有害なのか。本当に雑音はなくていいのだろうか。全く音のない、無音の世界でいいのだろうか。想像してみてほしい。友達もいない、家族もいない、動物もいない、虫もいない。何もない空間。そこはまるで宇宙のような空間である。

…(シーン)

 やはり無音の世界で集中するのは無理である。冷静に考えれば、音がない部屋は不気味である。経験したことがないから断定はできないが、おそらく落ち着いて勉強できる環境ではない。完全に無音であることはありえず、自分の呼吸、自分の脈の音、自分の動作音などがやけに目立ってしまい、うるさく感じてしまう。つまり、人間は無音の世界では勉強に集中できない。

 裏を返せば、集中するためにはある程度の雑音が必要ということである。雑音が悪、という固定観念があるかもしれないが、事と次第によっては集中するための格好の材料になる。気鋭の脳科学者池谷裕二氏の『高校生の勉強法』によれば、人は完全に雑音を排除された空間では集中することができないどころかむしろ逆効果になる、とのこと。

 ところで、雨の日は結構集中できるということを経験したことはないだろうか。もし雨の日に集中できた経験した方は、おそらく、雨の音が適度な雑音として機能し、他の音を遮断することで集中できる空間が自然に構築されていたためであろう。雨が毎日続くようなことは梅雨の季節を除き、まずそんなことはない。しかし、好都合なことに雨の音を収録したCDが存在するのだ。これを用いれば快晴の日だろうが、雨音を聴くことができる。ここまでの話をまとめれば、


・人間は無音空間では集中できない
・集中するためにはある一定の雑音が必要



ということ。ちなみに、BGMとして音楽を流すのはおすすめしない。数学の簡単な計算問題等を解くとき、睡魔に襲われるが勉強しなくてはならないとき等は、仕方ないが、音楽を聴きながらでないと勉強できない癖をつけてしまうのはよくない。音楽を聴くだけでは時間がもったいないので、休憩とついでに勉強もするといった感じで利用する程度にとどめておくべき。使い方によっては勉強の助けにもなるのだ。まさに、諸刃の剣。

 話がそれたが、早速本題にはいる。雑音CDを用いた集中空間構築法を具体的な方法と共に述べる。以下に示す準備が整えば、喫茶店だろうが、ファミレスだろうが、電車だろうが、工事現場だろうが、集中して勉強することができる。準備と言っても大げさなものではなく、たった三つの手順で簡単に行えるので、ぜひ実践してほしいし、効果は想像以上だと思う。

■1. 耳栓を装着
これは受験生の定番で、ほとんどの人が使用していると思われる。これ単体でも外の音をシャットアウトできる。ただし、耳栓は清潔にしておくこと。汚れたまま使用すると、菌が耳の中に繁殖して、外耳炎(がいじんえん)にかかる。自身も経験したことあるのでわかるのだが、結構つらい。そこだけ注意。





■2. ガムをかむ(必ずしもする必要はない)

これは意外に思うかもしれない。耳栓と組み合わせることで、自分の噛む音が響き渡り周りの音を遮断することができる。ただ、噛む音が強すぎると、周りに迷惑がかかるかもしれないので、自習室などにいるときは気をつける。また、自分の噛む音がうるさいと感じる人もいる可能性があるので、必ずしもする必要はない。

■3. イヤホン o rヘッドホンで以下のCDを聴く












おまちかねの雨の音収録CD。上から二つがそれに該当する。それ以外は、よくわからない音楽が流れている。ニコニコ動画に音声があるので、ためしに聞いていみるといいかもしれない。



 とはいえ、個人的には雨の音が一番いい。やはり、歌詞がないといっても、音楽は当たり前だが、リズムやメロディーのおかげで、一定の雑音を提供しない。やはり、ある程度一定の雑音を提供する雨の音が一番好ましい。余談だが、当方の受験生時代はラジオの周波数が合っていないときに出るあの「ザー」という雑音を利用していた。一定の雑音が出るという点においては雨の音と同様に用いることができるが、幾分雨音の方がやわらかく、耳にいいように思える。


 さて、上記3手順で、喫茶店、ファミレス、工事現場、予備校のラウンジ等、雑音でひしめく場所でも
自習室でいるのと同等の集中力で勉強に臨むことができる。もちろん用途もこの限りでなく、家や自習室で勉強中に異様に「シーン」となってしまったときでも、そこにある程度の雑音をつくりだすことで、集中力がアップする。

蛇足だが、雨の音に飽きたら、クラシックやジャズなど歌詞のないCDなら代替可能と思われる。

補足だが、ここまで述べてたCDは自習でかなりの効果を発揮するとはいえ、過去問を解く際には使わないようにする。試験感覚を養成することも赤本の演習目的であり、単なる問題演習とはその一点において異なる。正答率を求めるのではなく、本番はどう解答するか、時間を使うか、などを研究するためのものであるので、本番に一番近いように、自習室や図書館など、ある程度雑音や足音のする空間でする方がいい。耳栓や上に示した集中力を高めるCDは使わず、自然体で解く練習をする。


最後に、上に挙げたCDはアマゾンで評価欄に「これは宗教だ!魔法のように集中力がアップするはずがない!」などのような内容が書かれていたが、そのCDのもつ効果云々ではなく、雨の音だけが購入目的なのだから、その集中力が劇的にアップするとか付随的な効能は全く無視して良い。

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