書籍の衝動買いにご注意

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最近、アウトプットの大切さを痛感せずにはいられません。インプットとアウトプット、どちらのほうが脳みそに負荷がかかるかといえば、これはアウトプットでしょう。もちろん、重厚な古典を丹念に読み込む作業と、友人との気軽な会話では、前者のほうが頭を使いますが、こういった極論を除けば、本を読むより、文章を書いたりするほうがエネルギーを要するわけです。

私たちはともすると、楽なことに流されがちで、本屋で売れ筋の本を買うことはしても、本を提供する側になろうとはつゆほども思わないわけです。金に糸目をつけなければ、本を買うこと自体はそれほど労力を要しませんし、それでいて知的な作業に従事している感覚が得られてしまうので、たちが悪いのです。大体において、ベストセラーなるものは、例外を除いて、ほとんどの人が支持する内容が書かれているゆえに、薄味テーストに仕上がっています。こうした本は読みやすくて、何か時流にのっている気分になれても、手元には何も残らないのです。頭に内容が残らないのは、内容が詰まっていないことも要因ですが、それだけでなく、読み手側の目的意識がの欠如も大きいと思うのです。

目的意識をもって本を読め、とはよく聞くフレーズです。至極もっともで、これに異論はありません。ただ、天才を除き、普通の人は、そこまで目的意識なり問題意識なりをもって生活を送っていません。誰もが学者ほどの目線で生活をしていたら、事が回りません。だから、トヨタ式のなぜなぜ5回も大切ですが、現実的な生活を送る上では、あまり頭が浪費しすぎない程度に目的意識を持つことが大事です。それをもってして、読書に向かうことが肝要なのです。

具体的に言えば、本屋に行って、なんとなく売れてるから、とか、なんとなくこの近辺の知識を仕入れたほうがよい気がする、といった漠然とした意識で本を購入しないことです。そこからはじめるのが大事だと思うのです。実際、自分もそういった意識を持ってからは、本を買う頻度が激減しました。

例えば、アベノミクスなんてことば世間で流布しています。本屋にはこの単語を題した書籍があふれています。そこで、ちょっと旬なアベノミクス関連の本を買ってみようかしらん、なんて思ってしまうわけです。かくしてベストセラーはつくられる。ここで立ち止まって考えるべきなのです。

アベノミクスってなんかしらんけど、経済政策のことみたいだ。しかし、これを知って自分にどう影響するのだろう。株を買うのか?仮に買うとしても、『図解 アベノミクス』的な本を読んで、株式投資に生かせるほどの知識が生かせるか?金融緩和で円安になっている、程度に知識ならネット検索で十分じゃないか?

あるいは、営業のサラリーマンの方がいたとして、顧客との会話でアベノミクスという単語が出てきたときに対応できるよう、概要は知っておこうと思い立ったとして、本当に本を購入してまでその知識を仕入れる必要があるのか。営業という立場として、顧客にアベノミクスの話をされたとき、知ったかぶらなくてはいけないのか?逆に顧客に質問して、それが会話のタネになったりしないのか?いや、金融の営業ならそうはいかない、という話なら、それこそ、巷で売れている本程度の知識で営業に回ってはならないでしょう。最低限、金融政策関連の本を読むべきでしょう。そうして、リフレ派と反リフレの関係などを最低限理解しておくべきでしょう。

こうしたことから、何がいいたのかというと、つきつめて考えれば、研究者とかシンクタンクとかそういった特別な職業の人は除いて、ある本を購入するほどの目的意識が日常生活で醸成されることはないと思うのです。大枚はたいて本を買うことはないのです。どうしても知りたい分野があれば、それは本という形態でなくても、ネットで調べることは十分可能です。それで事が足りれば、部屋のスペースの有効活用にもつながります。

私はいわゆる、断・捨・離を是としているので、できるだけモノは購入しないという思想にとらわれているゆえ、若干偏った意見だとは思いますが、本を買う前によーく考えてみると、それ自体、頭の訓練になるでしょう。

ロジカルシンキングの本を買う前に、ロジカルに、その本を買う必要性を検証してみるのです。

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