俺はまだ本気出していないだけ

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タイトルからして世間をなめているという感じが興味をそそり、図書館で手に取った。

結論から言うと、面白かった。

漫然とサラリーマンを15年勤めていたが、あるとき突然、40のおっさんに似つかわない自分探しを始める。

それも自分探しの題材が今までの人生でまったく無縁のジャンルである漫画家を志望するというもの。

当然、親父はぶち切れ罵詈雑言、殴り合いの喧嘩になる。娘は娘で、薄ら笑いをしつつもあきれて諦観している。

そんな逆境の中、このおっさん、どこまでもポジティブで向こう見ずな行動をガンガンにこなしていく。

アルバイトでは一番下っ端なのに「店長」というあだ名をつけられたり、街中で美少女がヤンキーに絡まれているところ、かっこうつけてかばってみたがボコボコにされて帰ってくるなど、惨憺たるモノである。

でも、その惨憺たる日々の中に、きらりとひかるおっさん思考。

若者ではできない、かといって、普通の中年のおっさんにもできないほどのバイタリティにあふれ、おもいつくままに暴挙をこなしてストーリーは進んでいく。

ここまで書くとさぞ破天荒な内容なのだろうと思われるかもしれないが、絵柄がヘタウマ系を予想させることからも察せられるように、ユーモアにあふれた興味深い作品にしあがっている。

このおっさんが漫画家になれるのか、なれないかは問題ではない。

おっさんが、おっさんなりに、おっさん思考で、世間の評価を無視し、無謀に突き進んでことごとく失敗する姿が、どこか笑いがあると同時に哀愁漂い、少し人生について考えさせてくれる、そんな作品だ、という感想だ。まだ3巻しかよんでいないのだが。

現在、5巻まで出版されているそうなので、時間があるときに続きを読んでみたい。

夢見る若者から歳不相応にも自分探しをはじめようとしている中年諸氏など幅広い世代に勧めたい。

一読の価値アリ。



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