仮定法


仮定法とはなんだろうか?それを理解するため、まず日本語の文から考えてみる。

1 「明日雨が降ったら、私は遊園地に行かない」
2 「僕がとりだったら、空を飛べるのに」

さて、内容以外でこの二つの文の違いはなんだろう。「~だったら、…だろう」と仮定を表している点は共通しているが、両者には決定的な違いがある。それは“現実にありうるか?”である。①については、雨がふるなど僕らの日常の一部。ごく普通なこと。現実的にありうる。一方②については「100%ありえない」と断言できる。というか普通にありえん。ドラ○○んの道具を使うなどマンガの世界ならともかく、現実世界においては絶対人間が鳥にはなれない(なれませんよ~)。繰り返せば、両者の違いは①「ありえる~」か②「ありえな~い」かである。この②「ありえな~い」がこれから扱う仮定法である。くどいが、

仮定法とはズバリ“「ありえな~い」”ことを表現するための方法のこと。

ところで、日本語の文章を見てもらえばわかるとおり、この上の二つの文章が「ありえる~」のか「ありえな~い」のかは実際に内容を読んでみないとわからない。言い換えれば、「ありえな~い」ことを表現するため、なにか特別なことはしていない(文法的に)。これは日本語の場合。一方、英語はその辺しっかりしてて、英語くんに話を聞くと「ありえないことを表現するのだから、表現形式も“ありえない感じ”を出すのだ」と言っている。頑固である。つまり、仮定法を使うとき「これは仮のお話しだよ!」という目印が“エイゴ”では必要である。では「ありえな~い」という目印はどういうものなのか。それは

時制がズレる=過去方向にズレる

である。仮定法はおおざっぱに以下3パターンある。

・もしあの時~していたら、…だっただろうに(過去についての仮定)
→過去完了を使う
・もし今~なら、・・だろうに(現在についての仮定)
→過去形を使う
・もし将来~することになったら、…だろうに(未来についての仮定)
→shouldとwere toを使う。
※shouldは本来shallの過去形。Were toはBe to構文の過去形。Be to構文はいろいろな意味があった。ここでは未来を表すbe to→過去方向にずれる→were to となっている。

このように、表現したい時制と実際に書く時制の間にズレが生じている。
もう一度、時制のズレ(過去方向にズレ)を確認

過去について仮定したい→過去完了を使う
現在について仮定したい→過去形を使う
未来について仮定したい→were to / shouldを使う

となる。

では以下実際に英語で「どう書くのか?」を見ていく。

―過去のことを仮定して話したい(仮定法過去完了)--------------------------------------------------
ifの中→“過去”
主節の中→助動詞過去形+V(原形)

If S 過去完了形~,S would/could/might + V原形~.

―現在のことを仮定して話したい(仮定法過去)--------------------------------------------------------
ifの中→“過去完了”
主節の中→助動詞過去形+have+Vp.p.

If S 過去形~,S would/could/might + V原形~.


―未来のことを仮定して話したい(仮定法未来)--------------------------------------------------------
ifの中→should + V原形 or were to + V原形
主節の中→S were to do / S should do周節の中
If S should~,S will/would + V原形~.
If S were to V原形~,S would + V原形~.


<step1>
<step2>
<step3>

ここまでif~ならばという条件があった仮定法を学習した。しかし、そう単純にいかない仮定法も存在する。要するに例外パターンである。しかし、数は限られているので恐れるに足らずだ。以下3つである。

1 ifの省略→助動詞の倒置パターン
2 「~がなければ」パターン
3 条件が他の語句に含まれている

では順に見ていこう。

1 ifの省略→助動詞の倒置パターン

ここまで「if~」がある仮定法を扱ってきたが、この「if~」の部分が省略される場合がある。「そんなめちゃくちゃな!」と思うかもしれないが、「ありえないことを表現するのが仮定法。ならさ、もっとありえないことしちゃおうじゃないか」というのがエイゴくんの言い分(!?!?!?)。とりあえず「if~」部分を省略できることをおさえる。もちろん「if~を省略しましたよ」という目印が必要である。その目印は

助動詞がifの位置へ=疑問文の語順となる。
つまり、if節省略→疑問文の語順になる。

ということ。
幸い
①仮定方過去完了と仮定方未来(②should /③ were to)の3パターンしかない。
※注意!!仮定方過去If S 過去形~,S would/could/might + V原形~.のパターンはない。

例文以下参照。








2 「Aがなければ」パターン

実際こういう表現は一番親しみがある。下手に「~であればなぁ」などというまどろっこしぃ表現より、「~があればなぁ」「~がなければなぁ」といった“アル・ナイ”表現の方が日常目にする。「金があればなぁ~」「偏差値があればなぁ」「学校がなければなぁ~」などなど。そのような「~があれ / なけれ ばなぁ~」パターンを以下チェック。

Without A = But for A

「もし~がないならば」現在の仮定
If it were not for A ,S would / could / might + V原形.
=Were it not for A
=Without A
= But for A

「もし~がなかったならば」過去の仮定
If it had not been for A ,S would / could / might + have + V(過去分詞).
=Had it not been for A
=Without A
=But for A

―その他仮定方決まり文句パターン―
I wish [ S+V~]
If only [ S+V~]
I would rather[ S+V]

As if
As though

It is about time
It is high time


条件が他の語句に含まれている

条件が他の語句に含まれている「If~」部分の省略というのを上でやったが、ここでは省略以前に「if~」の部分がもともと存在しなくても仮定法が成立するパターンを扱う。この分野は長文読解や和訳問題の際に威力を発揮する。問題となっている文が仮定法だと見抜けているかどうかで点数に雲泥の差が生まれる。実際ifがある仮定法は誰でも仮定法だとわかるわけだが、このパターンに疎い受験生が大半を占める。そういう意味でここはかなり発展的内容。もちろん、文法問題としても出題される場合もあるが、まずはここまでやった普通の仮定法パターンをマスターすることが先決。文法問題だけ手っ取り早く終わらせたい人はとりあえず、ここは飛ばしてもいい。とにかく偏差値をあげたい!と志高き受験生はしっかりと熟読してほしい。発展的内容と言ったが、結局出題パターンは決まっている。それをおさえれば怖くない。そのパターンは以下のように分類することができる。ただ、パターンを闇雲に覚えるよりも、まず大前提として助動詞の過去形が仮定法では使われることを思い出してほしい。以下のパターンも例外ではなく、共通して主節には助動詞の過去形が使われている。

・主語に含まれている
・副詞に含まれている
・不定詞に含まれている
・分詞に含まれている
・関係詞節に含まれている

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